インフルエンザ薬「ゾフルーザ」とは?子ども・乳児・妊婦への使用の注意点を解説
インフルエンザの治療薬のなかでも、「1回飲むだけ」で話題になったゾフルーザ。便利そうに思える一方で、子どもへの使用には注意が必要とされています。
結論からいうと、ゾフルーザ(バロキサビル)は1回飲むだけで治療が完結する抗インフルエンザ薬ですが、日本感染症学会は12歳未満の小児には低感受性(耐性)ウイルスが出やすいことから慎重な投与判断を求めています。 使用の可否は、年齢や状態をふまえて医師が判断します。自己判断せず、必ず医師に相談しましょう。

ゾフルーザ(バロキサビル)とはどんな薬?
結論から言うと、ゾフルーザはウイルスの増殖を抑えるタイプの抗インフルエンザ薬で、1回の服用で治療が完結するのが特徴です。
- 一般名…バロキサビル マルボキシル
- 特徴…ウイルスが増えるしくみ(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ)を阻害する。多くの薬が数日間の服用を要するのに対し、1回飲むだけで治療が完結する
- 2018年から使われている、比較的新しい飲み薬です
子どもへの使用は「慎重に」とされる理由

結論から言うと、12歳未満の小児には慎重な投与判断が必要とされています。
日本感染症学会の提言によると、ゾフルーザの治療中に、薬が効きにくい低感受性(耐性)ウイルスが出ることがあり、とくに小児ではその頻度が高いと報告されています。耐性ウイルスが出ると、発熱以外の症状の改善に時間がかかったり、ウイルスを排出する期間が延びたりする可能性が指摘されています。こうした点から、12歳未満では慎重に投与を判断するよう求められています。
出典: 日本感染症学会 | バロキサビル マルボキシル(ゾフルーザ)の使用についての新たな提言
乳児・妊婦・授乳中の場合
結論から言うと、乳児や妊婦・授乳中の方への安全性は十分に確立されているとはいえず、使用は医師の慎重な判断によります。
「いつから使えるか」「うちの子に使えるか」は、年齢・体重・体調・流行している型などをふまえて医師が判断します。妊娠中・授乳中の方も、自己判断せず必ず医師に相談してください。
出典: 日本感染症学会 | 抗インフルエンザ薬の使用について
他にもある抗インフルエンザ薬
結論から言うと、インフルエンザの治療薬は複数あり、使い方が異なります。
| 薬の例 | 使い方 |
|---|---|
| ゾフルーザ(バロキサビル) | 飲み薬(1回) |
| タミフル(オセルタミビル) | 飲み薬(数日間) |
| リレンザ/イナビル | 吸入薬 |
| ラピアクタ | 点滴 |
どの薬が適しているかは、年齢や症状をふまえて医師が選びます。イナビルの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
ゾフルーザは便利な一方で、子どもへの使用には注意が必要な薬です。
- バロキサビルが一般名、1回飲むだけが特徴
- 12歳未満は低感受性ウイルスが出やすく、慎重な投与判断が必要
- 乳児・妊婦・授乳中の使用は医師の慎重な判断による
- 治療薬は複数あり、選択は医師が行う
インフルエンザの薬は、必ず医師の診察を受けて処方してもらいましょう。気になることは自己判断せず、医師・薬剤師に相談してくださいね。
よくある質問
- Q. ゾフルーザはどんな薬ですか?
- A. ゾフルーザ(一般名バロキサビル マルボキシル)は、ウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬です。多くの薬が数日間の服用を必要とするのに対し、1回飲むだけで治療が完結するのが特徴とされています。
- Q. 子どもにも使えますか?
- A. 日本感染症学会の提言では、12歳未満の小児は治療中に低感受性(耐性)ウイルスが出やすいことから、慎重に投与を判断するよう求められています。使用の可否は、年齢や状態をふまえて医師が判断します。
- Q. 乳児や妊婦・授乳中でも使えますか?
- A. 乳児や妊婦・授乳中の方への安全性は十分に確立されているとはいえず、使用は医師の慎重な判断によります。自己判断せず、必ず医師に相談してください。
- Q. 他のインフルエンザ薬との違いは?
- A. インフルエンザの治療薬にはタミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタなど複数あり、飲み薬・吸入薬・点滴など使い方が異なります。どの薬が適しているかは、年齢や症状をふまえて医師が選びます。