おはママ
MENU
妊娠・出産 妊活 妊娠初期 0~3ヶ月 妊娠中期 4~7ヶ月 妊娠後期 8ヶ月以降 出産 子育て 0歳児 1歳児 2歳児 3〜6歳児 小学生 子供用品 保育園・幼稚園 イベント ライフスタイル ファッション グッズ マネー 災害対策 美容・健康 料理 医療・病気 検索

妊娠中の便秘対策ガイド|原因・時期別の特徴から薬の選び方まで解説

文:おはママ編集部
妊娠中の便秘対策ガイド|原因・時期別の特徴から薬の選び方まで解説

妊娠してからなぜかお腹がすっきりしない、トイレに行っても出ない……そんな悩みを抱えているママは多いのではないでしょうか。実は妊娠中の便秘はとてもよく起こるトラブルで、多くのママが妊娠初期から後期にかけて経験します。

いつもと違う身体の変化に不安を感じながら、「赤ちゃんに影響はないか」「薬を使っていいのか」と心配になることもありますよね。でも、妊娠中の便秘には明確な原因があり、対処法も確立されています。

この記事では、妊娠中に便秘が起きやすい理由から、時期別の特徴、毎日の食事や生活習慣でできる対策法、また薬を使う場合の注意点まで、おはママ編集部が詳しく解説します。

妊娠中に便秘が起きやすい4つの理由

結論から言うと、妊娠中の便秘はホルモンの変化・物理的な圧迫・栄養補助食品の影響・つわりによる食生活の変化が重なり合って起こります。

1. プロゲステロンが腸の動きを弱める

妊娠するとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が急増します。このホルモンは子宮の筋肉の収縮を抑えて流産を防ぐ重要な働きをしますが、同時に腸の蠕動(ぜんどう)運動も低下させてしまいます。腸管の通過時間が延長されることで便が硬くなり、排便しにくくなるのです。

プロゲステロンの影響は妊娠初期から始まり、出産まで続きます。妊娠前は便秘と無縁だったママも、妊娠をきっかけに急に便秘になるケースが多いのはこのホルモンの影響によるものです。

出典: 持田製薬 | 妊娠に伴う女性の便秘(最新医学レポート)

2. 大きくなる子宮が腸を圧迫する

妊娠が進むにつれて子宮が大きくなり、腸や直腸を物理的に圧迫します。特に妊娠後期(28週以降)になると、直腸が強く圧迫されるため、便意を感じても排便しにくい状態になりやすくなります。

3. 鉄剤・葉酸サプリの影響

妊婦健診で処方される貧血予防の鉄剤は、腸の動きを抑えて便を硬くする副作用があります。妊娠中に処方が始まるタイミングで急に便秘になった方は、鉄剤の影響が考えられます。葉酸サプリも大量摂取の場合に消化器系の不調が起こることがあります。

薬の副作用による便秘が気になる場合は、自己判断で服用をやめるのではなく、必ず担当医に相談してください。

出典: 持田製薬 | 妊娠に伴う女性の便秘(最新医学レポート)

4. つわりによる水分・食物繊維不足

妊娠初期のつわりで食事が十分に摂れないと、食物繊維と水分が不足しがちです。食物繊維は便に水分を含ませてやわらかくし、水分は腸内で便を適切な硬さに保つために欠かせません。この両方が不足することで、便秘が起きやすくなります。

つわりが続く間は無理に食べる必要はありませんが、飲める飲み物を少量ずつこまめに摂るよう心がけましょう。

妊娠のいつから便秘になる?時期別の特徴

時期目安の週数主な原因
妊娠初期〜13週プロゲステロン急増・つわりによる食欲不振
妊娠中期14〜27週ホルモンの継続・子宮の成長・鉄剤開始
妊娠後期28週〜子宮による直腸圧迫・運動量の低下

妊娠初期(〜13週)

プロゲステロンの分泌が急増する妊娠初期は、便秘が始まりやすい時期です。つわりで食欲がなく、水分も食物繊維も摂れない状態が重なると、気づいたら何日も排便できていない、ということも少なくありません。

「妊娠に気づいた頃から急にお腹が張るようになった」というママが多いのも、プロゲステロンの影響が妊娠判明直後から始まっているためです。

妊娠中期(14〜27週)

つわりが落ち着く方が多い時期ですが、子宮の成長に伴い腸への圧迫が増してきます。鉄剤の服用が始まる方も多く、便秘が継続するケースがあります。

一方、この時期は比較的体が動かしやすいため、適度なウォーキングや妊婦ヨガによって腸を刺激できることも。食欲が戻ってくるタイミングで食物繊維の摂取を意識すると、改善につながりやすい時期でもあります。

妊娠後期(28週〜)

子宮がさらに大きくなり、直腸への圧迫が強まります。体が重くなって運動量も落ちやすく、便秘が悪化しやすい時期です。また、この頃から痔(いぼ痔・切れ痔)が起きやすくなるママも増えます。

強い腹圧をかけることへの不安を感じるママも多いですが、通常の排便の際の腹圧が直接胎児に影響することは少ないとされています。ただし、強い腹痛や出血を伴う場合は速やかに産婦人科を受診してください。

妊娠中の便秘を和らげる食事の工夫

結論から言うと、食物繊維・発酵食品・水分の3つを意識した食事が便秘対策の基本です。

食物繊維を意識して摂る

厚生労働省は成人女性に対して食物繊維を1日18g以上摂取することを推奨しています。妊娠中は特に意識的に取り入れましょう。

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、両方をバランスよく摂ることが大切です。

種類働き代表的な食材
水溶性食物繊維便をやわらかくするわかめ・めかぶ・オクラ・りんご・バナナ
不溶性食物繊維便の量を増やして腸を刺激するごぼう・きのこ類・大豆・さつまいも・玄米

つわりが落ち着いたら、毎食に野菜・海藻・豆類を少量ずつ取り入れることを意識してみてください。スムージーにバナナやオクラを加えると、食欲がないときでも取り入れやすくなります。

発酵食品で腸内環境を整える

ヨーグルト・みそ・キムチ・納豆などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えるのに役立つとされています。毎日の食事に少量ずつ取り入れることで、腸の働きをサポートできます。

腸内細菌のバランスはお通じの改善に深く関わっています。妊娠中は腸内環境が乱れやすいため、発酵食品を日常的に摂る習慣が助けになることがあります。

こまめな水分補給

1日1.5〜2L程度の水分摂取が目安とされています。一度にたくさん飲むのではなく、こまめに摂るのがポイントです。

特に朝起きたときのコップ1杯の水や白湯は、空腹の状態で胃に刺激を与え、胃結腸反射を促して腸の動きを活発にする効果が期待できます。

カフェインを含む飲み物(コーヒー・緑茶・紅茶)は摂りすぎに注意が必要なため、麦茶・ルイボスティー・白湯などを中心にするのがおすすめです。

妊娠中の便秘を和らげる生活習慣

結論から言うと、「毎朝同じ時間にトイレに行く習慣をつけること」と「適度に体を動かすこと」が生活習慣での改善の核心です。

適度な運動で腸を刺激する

ウォーキングや妊婦ヨガなど、妊娠中に安全に行える軽い運動は腸の蠕動運動を促します。お腹の張りや痛みがないことを確認しながら、短時間から始めましょう。

1日10〜20分程度のウォーキングでも、腸への刺激になります。妊婦ヨガのポーズの中には、腸をマッサージするような効果が期待できるものもあります。

ただし、お腹の張り・痛み・出血・破水感がある場合は運動を中止し、担当の産婦人科医または助産師に相談してください。

朝の排便習慣をつける

朝食後は胃結腸反射が起きやすく、腸が動きやすい時間帯です。便意がなくても朝食後にトイレに座る習慣をつけることで、体が自然なリズムを覚えていきます。

「便意がなかったとしても5分ほどトイレに座ってみる」ことを1〜2週間続けると、リズムがついてくるケースも多いです。

洋式トイレでの姿勢を工夫する

洋式トイレでは、直腸と肛門の角度が自然な排便に適していないため、やや前傾姿勢をとるとスムーズになることがあります。足台などを使って膝を少し持ち上げると、いきみやすくなることがあります。

ストレスをためない

精神的なストレスも腸の動きに影響します。体を温めるゆっくりとした入浴やリラクゼーションも腸のケアの一環です。ただしお湯の温度は高すぎず(38〜40℃程度)、長湯は避けましょう。

妊娠中の便秘のつらさは周囲に伝わりにくいこともあります。我慢せず、パートナーや産婦人科スタッフに相談しながら対策を進めることが大切です。

妊娠中の便秘薬:使っていいの?

結論から言うと、自己判断で市販の便秘薬を服用するのは避け、まずかかりつけの産婦人科または助産師に相談することが大切です。

産婦人科で処方されることが多い薬

医療機関では、妊婦の便秘治療に酸化マグネシウム(塩類下剤) が多く用いられます。腸管内に水分を引き込んで便をやわらかくするタイプの薬で、以下の理由から妊娠中でも使用されることが多い薬です。

  • 体内にほとんど吸収されず、胎児への影響が少ない
  • 効き目が穏やかでクセになりにくい
  • 長期使用に向いている

出典: 冬城産婦人科医院 | 当院で処方することが多い妊婦中の便秘薬

ただし、過剰摂取では腸管から吸収されるマグネシウムが蓄積するリスクがあります。必ず医師の指示に従った用量を守ることが重要です

刺激性下剤は妊娠中は要注意

センノシド・ビサコジルなどの刺激性下剤は腸を強く刺激するタイプで、子宮収縮を引き起こす可能性があるため、妊娠中は原則として使用しないことが多いです。市販薬の中にはこれらを成分とするものも多いため、成分表示を確認し、自己判断での服用は避けましょう。

「コーラック」「ビューラック」「センナ」などの名称に見覚えがある方は、産婦人科に確認してから服用することをおすすめします。

整腸薬・プロバイオティクスは比較的利用しやすい

ビフィズス菌・乳酸菌を含む整腸薬(ビオフェルミン・ビオスリーなど)は、腸内環境を整える目的で使われることがあり、刺激性下剤に比べてリスクが低いとされています。ただし妊娠中の服用については、念のため産婦人科に確認するのが安心です。

薬の使用は必ず産婦人科に相談を

「便秘薬くらい自分で判断していい」と思われがちですが、妊娠中は薬が胎児に影響を与える可能性があります。「食事や生活習慣を試してみたが改善しない」と感じたら、早めに産婦人科医または助産師に相談してください。適切な薬を処方してもらえます。

こんな症状は早めに受診を

便秘が続いているとき、以下の症状がある場合は速やかに産婦人科を受診してください。

  • 1週間以上排便がない
  • 強い腹痛・腹部の張りを伴う
  • 血便・便に血が混じっている
  • 吐き気・嘔吐が続く
  • 痔が悪化して強い痛みや出血がある
  • 浣腸や下剤を使っても全く効果がない

妊娠中の痔も便秘に関連して悪化しやすいトラブルです。痛みや出血が気になる場合も、自己判断せず産婦人科や専門医に相談することをおすすめします。

また、便秘とともに強い腹痛や張りがある場合は、切迫流産・切迫早産などの産科的な問題との区別が必要なことがあるため、早めに受診する習慣をつけましょう。

まとめ

  • 妊娠中の便秘は、プロゲステロンによる腸の動き低下・子宮の圧迫・鉄剤の影響・つわりによる食生活の変化が重なって起こる
  • 妊娠初期から後期まで続きやすく、時期によって主な原因が変わる
  • 食物繊維(1日18g以上目安)・発酵食品・こまめな水分補給が食事での基本対策
  • 軽い運動と朝のトイレ習慣が生活習慣での改善ポイント。ただし体調が悪いときは無理しない
  • 薬を使う場合は必ず産婦人科に相談。酸化マグネシウムが使われることが多いが、自己判断での市販薬(特に刺激性下剤)使用は避ける
  • 強い腹痛・血便・1週間以上の排便なしなどの症状があれば、速やかに産婦人科を受診する

便秘のつらさは、妊娠中のメンタルにも影響します。我慢せず、担当の産婦人科医や助産師に気軽に相談してみてください。食事や生活習慣の積み重ねが、産後の体の回復にもつながります。

よくある質問

Q. 妊娠中の便秘はいつから始まりますか?
A. 妊娠初期(〜13週)から始まるケースが多く、プロゲステロンの急増が主な原因です。中期・後期と妊娠が進むにつれて子宮の圧迫が加わるため、継続しやすい傾向があります。個人差が大きいため、気になる場合は産婦人科に相談しましょう。
Q. 妊娠中の便秘薬は使っても大丈夫ですか?
A. 自己判断での市販薬使用は避け、まず産婦人科に相談することをおすすめします。医療機関では酸化マグネシウムが処方されることが多く、体内への吸収が少ないため比較的安全とされています。刺激性下剤は子宮収縮を引き起こす可能性があるため、妊娠中は原則として避けます。
Q. 妊娠中の便秘に効果的な食べ物は何ですか?
A. わかめ・オクラ・バナナなどの水溶性食物繊維と、ごぼう・きのこ・豆類などの不溶性食物繊維をバランスよく取り入れることが基本です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品も腸内環境を整えるのに役立ちます。朝起きたときのコップ1杯の水も腸を刺激する効果が期待できます。
Q. 妊娠中の便秘でいきんでも大丈夫ですか?
A. 通常の排便時の腹圧は胎児への影響が少ないとされていますが、強い腹痛やお腹の張りを感じるときは無理にいきむことは避けましょう。妊娠後期は直腸が圧迫されやすく痔が悪化するケースもあるため、長時間のいきみは控え、気になる症状は産婦人科に相談してください。
Q. 妊娠中の便秘はいつ治りますか?
A. 出産後にプロゲステロンの分泌が低下すると、腸の動きが回復して自然に改善するケースが多いです。ただし産後も授乳・睡眠不足・傷の痛みなどで便秘が続くこともあります。妊娠中から食事や生活習慣を整えておくことが、産後の早期回復にもつながります。