おはママ
MENU
妊娠・出産 妊活 妊娠初期 0~3ヶ月 妊娠中期 4~7ヶ月 妊娠後期 8ヶ月以降 出産 子育て 0歳児 1歳児 2歳児 3〜6歳児 小学生 子供用品 保育園・幼稚園 イベント ライフスタイル ファッション グッズ マネー 災害対策 美容・健康 料理 医療・病気 検索

子どもの咳が続く・ひどいとき|原因・対処法と病院へ行くサイン完全ガイド

文:おはママ編集部
子どもの咳が続く・ひどいとき|原因・対処法と病院へ行くサイン完全ガイド

子どもが夜中に咳き込んでなかなか眠れない、咳が何日も続いていつ病院へ行けばいいか分からない……そんな経験をしたことがあるママは多いのではないでしょうか。

子どもの咳は、風邪などのよくある感染症から、クループ、気管支喘息、百日咳、さらには誤飲・誤嚥まで、さまざまな原因で起きます。ほとんどの場合は自然に回復しますが、なかには早急な受診が必要なケースもあります。

この記事では、子どもの咳の主な原因・タイプ別の見分け方・家庭でできる対処法と、すぐに病院へ行くべき危険なサインを詳しく解説します。咳が続くお子さんを持つママの不安が、少しでも和らぐ内容になれば幸いです。

子どもの咳が起きる主な原因

結論から言うと、子どもの咳のほとんどは「ウイルス性の上気道炎(風邪)」が原因ですが、症状によってさまざまな病気が背景にあることがあります。代表的な原因を知っておくことで、受診のタイミングや家庭での対応が変わってきます。

1. 風邪(上気道炎)

子どもの咳で最も多い原因です。鼻水・くしゃみ・軽い発熱を伴うことが多く、通常1〜2週間で自然に回復します。咳は回復過程でも残りやすいため、「熱は下がったのに咳だけ続く」という状態はよく見られます。

2. クループ(仮性クループ)

生後6ヶ月〜3歳ごろに多く見られ、パラインフルエンザウイルスなどが喉頭(のど)に感染することで起こります。「ケーン、ケーン」という犬が吠えるような甲高い咳(犬吠様の咳)や、息を吸うときの「ヒューッ」という音が特徴で、夜間に突然起こることがあります。

3. RSウイルス感染症・細気管支炎

生後2歳以下の赤ちゃん、特に生後6ヶ月未満に重症化しやすい感染症です。鼻水・咳から始まり、「ゼーゼー・ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)を伴う呼吸困難に発展することがあります。早産・先天性心疾患などのリスク因子がある赤ちゃんは特に注意が必要です。

4. 気管支喘息

繰り返す咳や喘鳴が特徴で、夜間や早朝に悪化しやすい疾患です。ダニ・花粉・タバコの煙・冷たい空気・運動などが発作の引き金になることがあります。「咳が続く」だけで喘鳴がないタイプ(咳喘息)もあります。

5. 百日咳(ひゃくにちぜき)

「ヒュー」という吸気性の笛音に続く激しい咳込みが特徴で、嘔吐を伴うこともあります。ワクチン(四種混合・DPT)を接種していても罹患することがあり、乳児では重症化しやすいため注意が必要です。

6. 後鼻漏(こうびろう)・アレルギー性鼻炎

鼻水が喉に流れ込む「後鼻漏」も、特に夜間の咳の原因になります。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎を持つ子どもに多く見られ、繰り返す咳の意外な原因となっていることがあります。

7. 異物誤嚥(ごえん)

突然、激しい咳き込みが起きた場合は、食べ物や小さなおもちゃの誤飲・誤嚥の可能性も考える必要があります。特に乳幼児期(1〜3歳ごろ)は、何でも口に入れる時期のため注意が必要です。消費者庁も異物誤嚥による窒息事故に注意を呼びかけています。

咳のタイプ別サインの見分け方

咳の「音・タイミング・特徴」を観察すると、原因を推測する手がかりになります。受診のときに医師に伝えると診断の参考になります。

咳の特徴考えられる主な原因
犬が吠えるような甲高い咳(犬吠様の咳)クループ
「ヒュー」という吸気音を伴う激しい咳込み百日咳
ゼーゼー・ヒューヒューを伴う咳気管支喘息・RSウイルス感染症
夜間〜早朝に多い咳気管支喘息・後鼻漏
鼻水・くしゃみと一緒に始まった咳風邪(上気道炎)
食事中・遊び中に突然始まった激しい咳異物誤嚥
ゴホゴホとした湿った咳(痰がらみ)下気道感染症・副鼻腔炎

この表はあくまで目安です。気になる症状がある場合は、必ず小児科に相談してください。

すぐに病院へ!受診・救急のサイン

以下のサインがひとつでも見られるときは、夜間・休日でもすぐに受診してください。特に生後3ヶ月未満の赤ちゃんは、軽そうに見える症状でも早めの受診が大切です。

救急受診が必要なサイン(公益社団法人日本小児科学会 こどもの救急より):

  • 呼吸が荒く、苦しそう
  • 胸がへこむ「ペコペコ」した呼吸(陥没呼吸)
  • 唇の色が青い・悪い
  • ゼーゼーしている
  • 呼吸が苦しく会話ができない
  • かすれて声が出せない
  • ぐったりして元気がない

出典: こどもの救急(ONLINE-QQ)| 公益社団法人日本小児科学会

夜間でも受診を検討したい場合:

  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんに咳が出ている
  • 犬吠様の咳(クループ)が出た
  • 咳がひどくて眠れず、水分も摂れない状態が続く
  • 3日以上高熱(38.5℃以上)が続いている

様子を見てよい目安:

  • 元気があり、機嫌も悪くない
  • 水分(母乳・ミルク・飲み物)が摂れている
  • 排尿がいつも通りある
  • 咳はあるが、呼吸は落ち着いている

夜間の判断に迷ったときは、♯8000(小児救急電話相談) に電話しましょう。夜間・休日でも小児科医や看護師が電話で相談に応じてくれます。

出典: 子ども医療電話相談事業(♯8000)について|厚生労働省

夜中に咳がひどくなる理由と対処法

夜中に限って咳が激しくなる理由には、主に2つあります。

理由1: 気温・湿度の低下で気道が乾燥する

夜間は気温が下がり、冷たく乾いた空気が気道の粘膜を刺激しやすくなります。特にエアコンが稼働している夏や、暖房を使う冬は室内が乾燥しやすいため、咳を誘発しやすい環境になります。

理由2: 横になると後鼻漏が増える

立っているときは鼻水が前方に流れますが、横になると喉の奥に流れ込む「後鼻漏」が増えます。これが気道を刺激して咳を引き起こします。

夜間の具体的な対処法

  • 加湿器を使う: 室内湿度を50〜60%に保つのが目安
  • 上体を高くする: 枕や布団を工夫して頭部・上体をやや高くした姿勢で寝かせる
  • 水分補給: 寝る前に温かい白湯や麦茶を少量飲ませる
  • クループの場合: 浴室に蒸気を立てて一緒に入る、または外の冷たい夜気を短時間吸わせると和らぐことがあります。ただし、呼吸困難のサインが出たら迷わず救急受診してください

月齢・年齢別の注意ポイント

生後3ヶ月未満(新生児・低月齢乳児)

免疫機能が未発達で、感染症が重症化しやすい時期です。咳が続くようであれば早めにかかりつけの小児科を受診してください。この月齢でのRSウイルス感染症・百日咳は特に危険なため、周囲の大人が手洗い・うがい・ワクチン接種を徹底することが赤ちゃんを守ることにもつながります。

生後3ヶ月〜1歳(乳児期)

RSウイルス感染症や百日咳のリスクが高い時期です。喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)や息苦しそうなサインに注意してください。また、寝返りやハイハイが始まり、誤飲・誤嚥による突然の咳込みも起きやすい時期です。小さな部品のあるおもちゃや、誤飲しやすいものは乳児の手が届かない場所に置くようにしましょう。

1〜3歳(幼児前期)

クループが最も多い年齢帯です。夜中に突然「ケーン、ケーン」という犬吠様の咳が起きた場合はクループを疑い、呼吸状態をしっかり確認してください。気道が成長とともに広がるため、多くは2〜3日で自然に回復しますが、呼吸困難のサインが出た場合は夜間でも受診が必要です。

3歳以上(幼児後期・小学生)

気管支喘息を発症する子が増える時期です。「スポーツ中に激しく咳込む」「冷たい空気で咳が出る」「夜間に咳で目が覚める」などの繰り返しがある場合は、小児科でアレルギー・喘息の検査を相談してみましょう。適切な管理で、発作のない日常を送ることができるようになります。

家庭でできる咳のやわらげ方

結論として、家庭でできる対処の中心は「気道を潤す・乾燥させない・水分補給」の3点です。原因を治すものではありませんが、苦しさを和らげ、回復をサポートすることができます。

加湿と室内環境の整備

  • 加湿器で室内湿度を50〜60%に保つ
  • たばこの副流煙は気道に強いダメージを与えるため、子どものそばでは絶対に禁煙
  • ペットのフケ・ダニ・ハウスダストは喘息や咳を悪化させるため、こまめな掃除を心がける
  • 適度に換気を行い、室内の空気を入れ替える

こまめな水分補給

  • 白湯、麦茶、経口補水液など、こまめに水分を与える
  • 温かい飲み物は気道を潤し、粘膜の働きをサポートします
  • 1歳未満の赤ちゃんへのはちみつは絶対に与えない(乳児ボツリヌス症のリスクがあります)

姿勢の工夫

  • 就寝時は上体をやや高くする(クッションや丸めたバスタオルを枕の下に置くなど)
  • 授乳後の赤ちゃんはゲップをさせ、縦抱きの時間を少し長めにする
  • 日中も横になりっぱなしより、座っている方が後鼻漏による咳を減らせます

のどのケア

  • うがいができる年齢(3歳ごろ〜)であれば、帰宅後のうがいを習慣に
  • 寝る前のブラッシング・口腔ケアも菌の繁殖を防ぐ助けになります

市販の咳止め薬を使う前に知っておきたいこと

市販の咳止め薬について、重要なポイントを知っておきましょう。

日本小児科学会は、2歳未満の乳幼児への市販の鎮咳薬(咳止め薬)・去痰薬・鼻水止め薬の使用を基本的に推奨していません。また、厚生労働省は、コデインリン酸塩水和物またはジヒドロコデインリン酸塩を含む医薬品について、12歳未満の小児への使用を禁忌としています。

出典: コデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩を含む医薬品の「使用上の注意」改訂の周知について|厚生労働省

咳止め薬は「咳の原因を治す」ものではなく、あくまで一時的な症状緩和が目的です。効きすぎると痰が詰まってしまうリスクもあります。また、「子ども用」と記載されていても、月齢・体重によっては使えない場合があります。

子どもへの薬の使用は、必ずかかりつけの小児科医に相談してから行うようにしましょう。

まとめ

  • 子どもの咳のほとんどは風邪などの感染症が原因で、自然に回復することが多い
  • 「犬吠様の咳(クループ)」「ゼーゼーとした喘鳴」「唇の色が悪い」「陥没呼吸(胸がペコペコ)」は救急受診のサイン
  • 夜間の咳には加湿・上体を高くする姿勢・水分補給が効果的
  • 生後3ヶ月未満・気管支が弱い子どもは、咳が出たら早めに小児科受診を
  • 2歳未満への市販の咳止め薬は原則使用せず、必ず小児科医に相談する
  • 夜間・休日に判断が難しいときは ♯8000(子ども医療電話相談) を活用しよう

咳の症状が3〜4日以上続く、悪化している、水分が摂れないなど心配なことがあれば、迷わずかかりつけの小児科に相談してください。

よくある質問

Q. 子どもの咳はいつ病院に行けばいいですか?
A. 呼吸が荒く苦しそう、胸がへこむペコペコした呼吸(陥没呼吸)、唇の色が青い、犬が吠えるような甲高い咳(クループ)が出た場合はすぐ受診してください。夜間・休日に判断が難しいときは、♯8000(子ども医療電話相談)を活用しましょう。
Q. 夜中に子どもの咳がひどくなるのはなぜですか?
A. 夜間は気温・湿度が下がり気道が乾燥しやすいことと、横になると鼻水が喉に流れ込む「後鼻漏」が増えることが主な原因です。加湿器で室内湿度を50〜60%に保ち、上体をやや高くした姿勢にすると和らぐことがあります。
Q. クループ(犬吠様の咳)が起きたときはどう対応すればいいですか?
A. 夜の外気を少し吸わせる、または浴室で温かい蒸気を吸わせると症状が和らぐことがあります。ただし呼吸が苦しそう、唇が青いなどのサインがあれば夜間でも救急受診が必要です。クループは生後6ヶ月〜3歳ごろに多く見られます。
Q. 2歳以下の赤ちゃんに市販の咳止め薬は使っていいですか?
A. 日本小児科学会は、2歳未満への市販の鎮咳薬・鼻水止め薬の使用を基本的に推奨していません。また、コデインを含む製剤は12歳未満には使用禁止です。子どもへの薬は必ずかかりつけの小児科医に相談してから使ってください。
Q. 子どもの咳を家でやわらげる方法はありますか?
A. 加湿器で室内湿度を50〜60%に保つ、こまめに水分(白湯や温かい麦茶)を与える、就寝時に上体をやや高くする、の3点が基本です。また、たばこの副流煙・ペットのフケ・ダニは咳を悪化させるため、室内環境の改善も大切です。