「甘えさせる」と「甘やかす」の違いとは?子どもの自立と自己肯定感を育てる関わり方
「甘えさせると、わがままな子になるのでは?」「でも突き放すのもかわいそう」——子どもへの接し方は、多くのパパママが迷うところですよね。
結論からいうと、「甘えさせる」と「甘やかす」は別もので、子どもの心の要求に応える”甘えさせる”は愛着や自己肯定感を育み、自立につながります。 一方、物で済ませたり、できることを親が代わりにやり過ぎたりするのが”甘やかす”です。両者の違いと、子どもの自立を支える関わり方を見ていきましょう。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違い
結論から言うと、違いは「子どもの”心の要求”に応えているか」です。
- 甘えさせる…抱っこしてほしい、話を聞いてほしい、そばにいてほしいといった子どもの気持ち(心の要求)に応えること
- 甘やかす…子どもが本来自分でできることを親が代わりにやり過ぎる、欲しがるままに物を与える、親の都合で先回りしてしまうこと
同じ「甘え」に見えても、向き合い方は正反対です。
甘えさせることが自立につながる理由
結論から言うと、十分に甘えて安心感を得た子どもほど、自立に向かいやすいとされています。
子どもは、甘えを受け止めてもらうことで「自分は愛されている」という安心感(愛着)を育みます。この安心感や自己肯定感が土台になって、子どもは外の世界へ少しずつ踏み出していきます。
逆に、甘えたい気持ちが満たされないままだと、その思いがいつまでも残り、かえって自立しづらくなることがあると言われています。「甘え=悪いこと」ではなく、成長に必要なプロセスととらえるとよいでしょう。
「心」か「物」かで見分ける
結論から言うと、子どもが求めているのが「心」か「物」かを意識すると見分けやすくなります。
- 「心」を求めているとき…抱っこ、スキンシップ、話を聞く、見守るなど、気持ちに応える(甘えさせる)
- 「物」で解決しようとするとき…ぐずるたびにお菓子やおもちゃを与える、などは控える(甘やかしになりやすい)
「心」が欲しい子に「物」を与えても満たされず、要求がエスカレートしてしまうことがあります。まずは気持ちに寄り添うことが大切です。
関わり方のヒント
結論から言うと、「できることは見守り、気持ちには応える」がバランスの目安です。
- 自分でできることは、時間がかかっても見守ってやらせる
- 不安や疲れで甘えてきたときは、しっかり受け止める
- 年齢が上がるにつれ、できることは少しずつ任せていく
- 親自身も完璧を目指さず、余裕がないときは無理をしない
子どもの個性や発達によって、ちょうどよい関わり方は変わります。発達やしつけに強い不安があるときは、自治体の子育て相談窓口や専門家に相談しましょう。
まとめ
「甘えさせる」と「甘やかす」は、似ていてもまったく違う関わり方です。
- 甘えさせる=心の要求に応える(愛着・自己肯定感・自立につながる)
- 甘やかす=物で済ませる/できることを代わりにやり過ぎる
- 見分けは「心か物か」。心の要求にはしっかり応える
- できることは見守り、気持ちは受け止めるのが目安
甘えを受け止めることは、子どもの自立を妨げるどころか支える力になります。気負いすぎず、お子さんの気持ちに寄り添っていきましょう。
よくある質問
- Q. 「甘えさせる」と「甘やかす」はどう違いますか?
- A. 子どもの『心の要求』に応えるのが甘えさせる、子どもが本来自分でできることを親が代わりにやり過ぎたり、物で済ませたりするのが甘やかすです。甘えさせは愛着や自己肯定感を育み、自立を後押しします。
- Q. 甘えさせると自立できなくなりませんか?
- A. むしろ逆とされています。十分に甘えて安心感(愛着)を得た子は、それを土台に外の世界へ踏み出しやすくなります。甘えたい気持ちが満たされることが、自立への一歩になると考えられています。
- Q. 見分け方のコツはありますか?
- A. 子どもが求めているのが『心』か『物』かを意識するとよいでしょう。抱っこや話を聞いてほしいなどの心の要求には応え(甘えさせる)、おもちゃを際限なく買うなど物での解決は控える(甘やかさない)のが目安です。
- Q. 甘やかしすぎるとどうなりますか?
- A. 本来できることまで親がやり過ぎると、自分で考え行動する機会が減ることがあります。ただし関わり方に唯一の正解はなく、発達やしつけに強い不安があるときは、自治体の子育て相談や専門家に相談しましょう。