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赤ちゃんの向き癖・頭のゆがみはいつ治る?原因と自宅ケアを解説

文:おはママ編集部
赤ちゃんの向き癖・頭のゆがみはいつ治る?原因と自宅ケアを解説

生まれたばかりの赤ちゃんを見て「なんだか頭の形がいびつかも」「いつも同じ方向ばかり向いている」と感じたことはありませんか?特に第一子のママは不安になってしまうことが多いものです。

実は、赤ちゃんの頭のゆがみや向き癖は珍しいことではありません。日本の研究では、生後3か月の赤ちゃんの約56.8%に何らかの頭のゆがみがみられると報告されています。ほとんどの場合は成長とともに改善しますが、早めのケアが大切な場合もあります。

この記事では、赤ちゃんの向き癖・頭のゆがみの原因から、自宅でできる対策、矯正ヘルメットの知識まで、おはママ編集部がわかりやすく解説します。

赤ちゃんの頭の形はどうしてゆがむの?主な原因

結論から言うと、赤ちゃんの頭のゆがみは「骨が柔らかいうちに同じ方向への圧力がかかり続けること」が主な原因で、複数の要因が重なって起こります。

胎内での姿勢の影響

赤ちゃんは子宮の中で長期間同じ姿勢をとっていることが多く、生まれた後もその向きの癖が残ることがあります。特に双子・多胎、羊水が少ない場合、臀位(逆子)だった場合などは、胎内での圧力の影響を受けやすいとされています。

首の筋肉の左右差(筋性斜頸)

首の筋肉(胸鎖乳突筋)に左右差があると、頭が一方向にしか向きにくくなります。この状態を「筋性斜頸(きんせいしゃけい)」といいます。筋性斜頸がある場合、向き癖とともに頭のゆがみが起こりやすく、専門医によるリハビリや治療が必要になることがあります。首を一方向にしか向けられない、首にしこりがあるなど気になる場合は、早めに小児科医に相談してください。

寝る環境やお世話の影響

光・音・ママの声など、赤ちゃんが興味を引くものが一方向に集中していると、自然とその方向ばかりを向くようになります。授乳時の抱き方や、ベッドのどちら側に大人が立つかも向き癖に影響することがあります。

出典: ユアクリニックお茶の水 | 赤ちゃんの向き癖、いつまでに治る?原因から対策まで徹底解説

向き癖はどのくらいの赤ちゃんに起こる?

「うちの子だけ?」と心配するママも多いですが、向き癖と頭のゆがみはとても一般的な状態です。日本の研究では、以下のような割合が報告されています。

月齢頭のゆがみがみられる割合
生後3か月約56.8%
生後6か月約43.2%

生後6か月を過ぎると首がすわり、赤ちゃんが自分で頭の向きを変えられるようになるため、自然と改善するケースも少なくありません。一方で、6か月を過ぎても明らかなゆがみが残る場合は専門医への相談を検討しましょう。

うつぶせ遊び(タミータイム)で向き癖を予防・改善しよう

タミータイム(Tummy Time)とは、赤ちゃんが起きている間にうつぶせの姿勢で遊ぶことを指します。仰向けで寝ているときの頭への圧力を分散させる効果があり、向き癖の予防・改善だけでなく、首・肩・背中・体幹の筋肉を鍛えて、寝返りやハイハイなどの運動発達を促す効果も期待されています。

出典: babyband | タミータイムはいつから?うつ伏せ遊びのやり方や目安時間、注意点を解説

いつから始められる?

アメリカ小児科学会は「退院した日から始められる」としており、1か月健診が終わったら積極的に取り入れるのがおすすめです。赤ちゃんによって慣れるまでの時間は異なるため、泣いてしまう場合は時間を短くしたり、ママの胸の上でうつぶせにするところから始めたりして徐々に慣らしていきましょう。

タミータイムの正しいやり方

  1. 授乳直後は避ける(吐き戻しの原因になるため、授乳後1時間程度あけましょう)
  2. 機嫌のよいときを選ぶ
  3. 必ず目を離さない(うつぶせのまま眠ってしまわないよう注意。就寝中のうつぶせは厳禁です)
  4. 硬めの床やマットの上で行う(柔らかすぎる布団や掛け布団の上は窒息のリスクがあります)
  5. 最初は1回10秒〜1分程度から、少しずつ慣れていきましょう

向き癖の改善をさらに促すコツ

向き癖がある方向と反対側からおもちゃや声で呼びかけると、赤ちゃんが自然と苦手な方向を向く練習になります。うつぶせの姿勢で反対方向の刺激を追わせることで、首の筋肉の左右差が和らぐことにつながります。

日常生活でできる向き癖の対策

自宅で手軽に取り組める工夫を紹介します。毎日のお世話の中に少しずつ取り入れてみてください。

  • 寝る向きを定期的に変える: 授乳後にベッドに置くとき、毎回頭の位置を交互に変えましょう。親側に向く習性を利用して、ベッドの向きを90度変えるのも効果的です
  • 声かけ・おもちゃの位置を工夫する: 向き癖と反対方向からあやすと、自然に頭を動かすようになります
  • 授乳の抱き方を左右交互に: 毎回同じ腕で授乳していると、同じ方向を向く癖がつきやすくなります
  • 抱っこや縦抱きの時間を作る: 仰向けで寝る時間を減らすことが、頭への圧力軽減につながります
  • ベビーカーやスリングを活用する: 外出時に仰向け以外の姿勢を取り入れることも有効です

出典: babyband | 赤ちゃんの向き癖の原因と直し方

これらの対策で多くの場合は改善が見込めますが、個人差があります。気になる点があれば早めに小児科医や助産師に相談してください。

矯正ヘルメット(ヘルメット療法)について知っておこう

自宅でのケアで改善が見られない場合や、ゆがみが強い場合は「矯正ヘルメット」を使ったヘルメット療法が選択肢のひとつです。

ヘルメット療法とは?

専用のヘルメットを装着することで、頭の平らな部分への圧力を逃がし、ふっくらした部分がヘルメット内のくぼみに向かって成長するよう誘導する治療法です。頭蓋骨が柔らかく成長が盛んな乳幼児期にのみ有効であり、骨が固まってしまった後は効果が期待できません。

開始時期と効果について

一般的に生後3〜6か月頃が治療開始のベストタイミングとされています。頭の骨が柔らかく成長のスピードが速いため、この時期に始めると効果が出やすいとされています。生後6か月を過ぎると効果が徐々に低くなるとも言われているため、気になる場合は早めに専門医に相談することが大切です。

出典: AHS Japan | ヘルメット治療の効果・期間・適正月齢

費用・期間・入手方法について

ヘルメット療法の費用や治療期間は医療機関やヘルメットの種類によって異なります。また、保険適用の有無についても施設によって差があるため、詳しくは最寄りの専門外来・小児科・脳神経外科にお問い合わせください。近年は頭のかたち外来・専門外来を設ける医療機関も増えてきています。

こんなときは早めに小児科・専門外来に相談を

次のような状態に気づいたら、自宅でのケアだけで様子を見るのではなく、小児科医または頭のかたち専門外来への相談をおすすめします。

  • 首を一方向にしか向けられない(筋性斜頸の疑い)
  • 首や肩のあたりにしこりを感じる
  • 生後6か月を過ぎても明らかなゆがみが残っている
  • 頭のゆがみが非常に強い(耳の位置が左右でずれているように見える、顔の非対称が目立つなど)
  • 健診でゆがみや向き癖について指摘を受けた
  • 上記のタミータイムや日常ケアを続けても改善が感じられない

「大げさかな」と思わず、気になったときは早めに相談することが大切です。早期の対応がゆがみの改善につながることがあります。

まとめ

  • 赤ちゃんの頭のゆがみ・向き癖は、日本の研究で生後3か月の約56.8%にみられるほど一般的
  • 主な原因は「胎内での姿勢」「首の筋肉の左右差(筋性斜頸)」「寝る環境や授乳スタイルの影響」の3つ
  • タミータイム(うつぶせ遊び)は退院直後から始められ、向き癖の予防・改善と運動発達の両方に効果が期待できる
  • 日常生活の工夫(寝る向きを変える・声かけの方向を工夫・授乳の抱き方を交互にするなど)でも改善が見込める
  • ゆがみが強い・首を一方向にしか向けられないなどの場合は、生後3〜6か月のうちに専門医に相談し、必要に応じてヘルメット療法も選択肢に

頭のゆがみや向き癖は、早めに知って対策することが大切です。毎日のお世話の中に少しずつ取り入れてみてください。不安なことは一人で抱え込まず、かかりつけの小児科医や助産師にいつでも気軽に相談してくださいね。

よくある質問

Q. 赤ちゃんの向き癖はいつ頃自然に治りますか?
A. 首がすわりはじめる生後3〜4か月頃から自由に頭を動かせるようになり、向き癖が自然と解消されるケースも少なくありません。ただし生後6か月を過ぎても頭のゆがみが目立つ場合は、小児科や専門外来に相談することをおすすめします。個人差があるため、気になる点があれば早めに専門家にご相談ください。
Q. タミータイム(うつぶせ遊び)はいつから始められますか?
A. 産院から退院した直後から始めることができます。最初は1回1〜2分の短い時間から様子を見ながら行い、必ず目を離さないようにしてください。授乳直後は吐き戻しのリスクがあるため避け、機嫌のよいときを選びましょう。
Q. 向き癖を直すのに赤ちゃん用の枕は効果がありますか?
A. 市販の向き癖防止クッションや枕を使うママも多いですが、乳幼児の就寝中の枕やクッションの使用はSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクの観点から注意が必要です。使用する際は就寝中を避け、必ず目の届く範囲で行い、医師や助産師に相談のうえ適切な製品を選んでください。
Q. 矯正ヘルメット(ヘルメット療法)はいつから始めるのがベストですか?
A. 一般的に生後3〜6か月頃が開始のベストタイミングとされており、頭の骨が柔らかいうちに始めるほど効果が高いとされています。生後6か月を過ぎると効果が徐々に低下するとも言われているため、気になる場合は早めに小児科または専門外来に相談することをおすすめします。
Q. 健診で指摘されなければ様子見で大丈夫ですか?
A. 健診で問題がないと言われた場合も、首を一方向にしか向けられない・ゆがみが強い・顔の非対称が目立つなど気になる点があれば、積極的に小児科や専門外来に相談してよいでしょう。早期のケアがゆがみの改善につながることがあります。
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